薬事師と体位
人間の身体とは不思議なものであります。
例えば、誰かに運ばれる時に、身体に力を入れているよりも、力を抜いている方が、重く感じる事もあるのです。
ですから、看護師や介護師などは、身体の仕組みや人を運ぶときなどの、様々な体位を知っておかなければならないのです。
一例ですが、仰向けになって寝ている状態の事を、仰臥位(ぎょうがい)と呼びますが、横向きの事を側臥位(そくがい)と呼びます。
この、仰臥位から側臥位に体位を変更する時に、そのまま転がそうとすると、意外と力が要りますし、患者に負担もかかってしまします。
そんな時は、仰臥位のまま足を曲げた状態を截石位(せつせきい)と呼びますが、截石位から、横に倒す様に側臥位にもっていくと、全く力を使わずに体位を変える事ができるのです。
最近では、薬剤師などが在宅医療に赴く事も多いと思いますし、在宅医療を希望する様な方は、寝たきりであったり、自分で身体を起こす事も難しい方であったりしますので、もしかしたら、体位の変更を頼まれるかもしれません。
そんな時に、「できません」などと断るのは、薬剤師というよりも人間としてどうかと思いますし、これからの時代は、薬剤師でもその様な知識をもっていた方が良いといえるでしょう。